インタビュー
コロナ禍における印刷会社の変化とは
2022年8月2日
本日は当社JVCケンウッド・公共産業システムと同じ「横浜企業」としてご活躍されている株式会社野毛印刷社様にインタビューをさせていただきました。 今回は普段のお仕事では語られることのない貴重なお話をお伺いさせていただきましたので、是非最後までお読みください!!
プロフィール
株式会社野毛印刷社様は1948年(昭和23)に創業。横浜市南区に営業企画本部を置かれ、様々な企業、学校、団体様向けに印刷を主軸として、WEB、動画コンテンツを展開されている創業73年目の企業様です。クロスメディアを事業として多様化する情報伝達手段の中でお客様に最適なご提案されています。
株式会社 野毛印刷社横浜市南区新川町1-2
http://www.noge.co.jp 公式X 公式Facebook
本日はどうぞよろしくお願いいたします! それでは早速お話をお伺いさせていただきます。
まずは、御社の自己紹介をお願いします。事業内容や御社ならではの特徴をお聞かせください。
藤原こちらこそよろしくお願いします。
当社は野毛エリアで創業をし、事業が拡大するにつれて、馬車道エリアに移転し現在では横浜市南区に営業企画本部がございます。工場は八景島シーパラダイスの近くの福浦エリアにございます。営業企画本部と福浦工場の2拠点で営業が頂いたお仕事をデザイン制作から印刷、製本、加工、仕分け発送までをワンストップでお仕事をさせていただいております。
現在の情報伝達手法は多様化していますので印刷物(紙媒体)だけではなくWEBや動画などのコンテンツ制作も承っております。そうした媒体を通してお客様にクロスメディアという考えを基に最適な情報伝達をご提案させていただいています。
当社でも野毛印刷さんに事例コンテンツやホワイトペーパーの作成をお願いさせていただきま したね。その時はインタビューや撮影までお手伝いいただきました。制作に関わるコンテンツ作 成まで手掛けていらっしゃいますね。
藤原その際はありがとうございました。印刷だけではなく、そのコンテンツ作成までお手伝いさせていただいています。
クロスメディアによるアナログとデジタルの融合
先ほどクロスメディアとお話いただきましたが、どのような取り組みかお聞かせいただますか。
藤原当社はアナログとデジタルの2軸でお仕事をさせていただいています。
クロスメディアとは1つの商品やサービスをさまざまな媒体を用いて広告宣伝をする手法です。アナログ媒体、デジタル媒体の強み、弱みを相互補完し合あうために導線設計から考えて媒体選定と企画デザインをさせていただいています。
ありがとうございます。作成するツールの本来の目的からご提案いただけるのはとても心強いですね。
付加価値のある印刷物で他社と差別化
それでは他の印刷会社さんとは違う点などございますか?
藤原はい。
一つ目は型抜機を持っているので特殊な形に切り抜く加工ができます。
それを使って飛び出す絵本のようなポップアップカードの作成など最近ではご相談いただくことが増えています。
二つ目がロジスティクスサービスです。
当社の「ロジ工房」というシステムを使っていただき、今まで各支店や店舗からメールやFAX、電話などで販促ツールの発注連絡が来て、それを印刷して発送していた業務を効率化していただくサービスです。今までその業務で一日が終わってしまっていたことをシステムを導入いただくことで本来業務に集中できるようになったとお話いただくこともございます。
三つ目が当社には防災に特化した商品がございます。
「災害対応マニュアル」と「みんな森の仲間とオオカミのサイレン」という絵本がございます。
災害対応マニュアルは10年前から販売をして累計290万部を発行しています。
地震だけではなく自然災害が増えている現代で、災害時にどのような行動を取るべきか忘れがちな情報をポケットサイズのマニュアルとしてまとめています。私たちは知識習得のために防災士の資格も取得しました。
みんな森の仲間とオオカミのサイレンという絵本は横浜市消防局が企画・監修をいただき当社が出版した絵本です。こちらは書店や通販サイトでお買い求めいただけます。
それでは次のご質問です。地元横浜ではどのようなお客様とお付き合いがありますか?
藤原印刷会社の特徴ですが様々な業種のお客様とお付き合いをさせていただいています。
製造業、小売、大手の企業様、学校、団体など沢山お付き合いさせていただいています。
そうすると、横浜以外でもお付き合いがありますか?
藤原あります。神奈川県、東京エリアがメインです。
先ほどご紹介した災害対応マニュアルという商品は全国で販売しております。
様々な業種のお客様がいらっしゃるとのことですが、コロナ禍においてお仕事の変化はありましたか?
藤原頂くお仕事の内容が変わってきました。
動画やWebの受注、引合が非常に増えてきました。カタログを作っても営業が配りに行けないなどでカタログなどの印刷物は少なくなりましたが、代わりにオンラインツールの作成のご相談が増えました。
コロナ禍を皆様と一緒に乗り越えたい
スタジオも持っていますよね
藤原はい。そのスタジオでライブ配信のお手伝いや動画を作ったりしています。
特にライブ配信のご相談が多いです。今までリアルで出来ていたことが、できなくなったことによりライブ配信でやりたいというお声にお応えするために、ライブ配信サポートというサービスを始めました。お客様は話す内容に集中していただき当社は裏方の配信支援をお手伝いさせていただきます。
コロナ禍でお仕事の内容が変わってきているんですね。そうしたまだ不安定な世の中が続い ていますが、今後の展望などお聞かせいただけますでしょうか。
藤原コロナ禍で皆様の仕事内容や営業手法、販促手法が大きく変わってきていると思います。
そうした社会変化に伴う、情報伝達手法の変化に対しても当社として最適な情報伝達手法を考えてこれからも皆様のお役立てができる企業でありたいと考えています。
また、以前までは横浜サンタプロジェクトなどのリアルイベントにも協賛もさせていただいていました。コロナ禍で開催ができていませんが、私たちが持っているサービスや設備を使って地元横浜を活性化していきたいとも考えています。
最後に地元横浜の好きなところ、企業として思い入れのある場所はありますか?
藤原野毛エリアです。創業した場所であり、営業企画本部からも近いので忘年会などはそのエリアで行うことがありました。最近ではできてないですけどね。
そうした、横浜の風景を撮影して当社のハマコミ(会報誌)の表紙にしたりしています。
色々と本日はお話いただきありがとうございました。
インタビューを終えて
印刷物のみならずWeb制作・動画配信まで、マルチメディアでの情報伝達でお客様に最適なサービスを提供している野毛印刷社様。
防災をテーマにしたオリジナル絵本を出版するなど、社会の安全・安心を願う考えは、当社の事業(映像・音響の製品サービスを通して社会の安全・安心に貢献する)とも通じるものがあり、たいへん印象的でした。
また、地元イベントへの協賛や会報誌の発信など、お客様との繋がりをとても大切にし、地元活性化に尽力しているというお話には、同じ地元企業としてとても共感しました。
これからも共に横浜を活気づけていこうと思えるインタビューになりました!