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映像制作業界での厚い信頼。高品質と利便性に優れた商品づくりを目指す!

映像制作業界での厚い信頼。高品質と利便性に優れた商品づくりを目指す!

本日は映像制作用カメラに欠かすことが出来ない業務用バッテリーをメイン商材として取り扱っている、アイ・ディー・エクスの取締役 澤田様、営業本部 毛塚様、服部様にお話を伺いました。

目次

  1. プロフィール
  2. お客様の声に応えて製品化するのが最大の特徴
  3. インタビューを終えて

プロフィール

株式会社アイ・ディー・エクス

アイ・ディー・エクスは1989(平成元)年に設立。バッテリーとその周辺機器、映像機器、照明機器の製造・販売を担う会社です。設立以来、映像業界を中心にユーザーの皆様に信頼され、高品質かつ利便性に優れた商品づくりにこだわり続けており、その技術は建設現場、医療、介護、屋外イベントなど幅広い分野においても、実績を伸ばしている会社です。

株式会社アイ・ディー・エクス

神奈川県川崎市多摩区宿河原6-28-11

https://www.idx.tv/jp.html 公式X 公式Facebook Youtube
株式会社アイ・ディー・エクス

まず、御社の会社概要から教えてください。

毛塚設立が1989(平成元)年2月22日。今年(2021年)で32周年です。神奈川県川崎市に本社、アメリカとイギリスに現地法人があります。従業員は各国合わせて全体で55名です。弊社は放送業界の業務用の市場に向けて、バッテリーとそれに伴う充電器の開発と販売を行っています。JVCケンウッドさんとは、業務用カメラで20年以上のお付き合いがあります。また、御社には議場システムのマイクに私どものバッテリーを使っていただいていますね。現在では主にリチウムイオン電池、ニッケル水素電池を取り扱っております。近年では放送業務用カメラ用のバッテリー以外にポータブル電源等も取り扱いがあります。実績としましては各放送局様、各ケーブルテレビ様、番組制作プロダクション様、一部政府官公庁様にもお取引いただいております。

バッテリー

バッテリーの種類でリチウムイオン電池やニッケル水素電池という話がありましたが、それぞれの違いや使い分けがあるのですか?

毛塚ニッケル水素電池に関しては、現在はだいぶ減ってきています。リチウムイオン電池の方が、ニッケル水素電池よりも出力が強いことが特徴ですね。

バッテリー

澤田乾電池は1度のみ使用できるので一次電池といい、先ほどお話したニッケル水素やリチウムイオン電池のように充電ができるタイプを二次電池といいます。我々がこのビジネスをスタートした30数年前は、ニッカド電池が主流でした。その後ニッケル水素ができ、今ではリチウムイオン電池が主流になりました。パソコンからスマホ、タブレットはもちろん、ありとあらゆる電池を必要とするもの殆どにリチウムイオン電池が使われています。電気自動車でさえリチウム電池で動いているんですよ。

業界でのシェアはいかがでしょうか?

澤田実は、客観的な数値を集計したマーケティング的なものが、我々の商品はありませんが、同じ放送業務機器用のバッテリーでは、日本のメーカーは私どもを含めて3社あります。お客様が実際に使っていらっしゃるところを我々も見ています。そうすると肌感覚で日本では7割近くご利用頂いているのではないかという感じはありますね。

お客様の声に応えて製品化するのが最大の特徴

御社製品の強みや特徴はどのようなところですか?

毛塚私どもはバッテリーがメインの商材です。カメラ用のバッテリー、放送用のバッテリーだけでなく、実は産業用ロボットにも使われています。長寿命、高容量、小型軽量、高性能が強みです。製品の設計は国内で行い、製造は海外の協力工場で行っておりますが、クオリティの高い製品を作り、安心安全で使って頂けるものを目指しております。

澤田日本にある3社の中で、私どもは一番後発になります。カタログにも書いていますが「全ての始まりはお客様の声」からなのです。お客様の声を細かく拾って、それをひたすら製品に展開したところが、他社との大きな違いです。また、ワールドワイドに目を向けると、実は放送業務用カメラのバッテリーは30~40ブランドぐらいがあります。その中で日本とアメリカとヨーロッパ、この3つの大きな市場に直接セールス拠点があって展開しているのは、私が知る限り当社しかありません。地域によっては求められるものが違う場合もありますが、それもお客様の声に耳を傾け、それを製品に展開しているところが、他社さんと違うところです。

お客様の声に最近の傾向などはありますか?

毛塚バッテリーはどのようなカメラに使うかで、ひとそれぞれで好みが変わってきます。例えば容量的な問題ではなく、カメラにつけたときの重量バランスを基準に選択するお客様もいらっしゃいます。共通の傾向というものはなく、使われるお客様の好みで様々な声があります。

澤田リチウムバッテリーには航空輸送に関するルールがあります。例えば飛行機は電池の容量で100Whよりも小さいパックは手荷物として20個まで持ち込むことができます。しかし100Whから160Whの間だとカメラについているものとプラス予備が2個までというルールがあります。なので、100Wh以下で揃えたいというお客様もいれば、長時間撮影をするので、なるべく容量が多いものを準備したいという方もいます。このような様々な声に応えるため、製品開発の際は100Wh以下のモデルから160Whまでの中間層、さらに大きいものなど、容量のバリエーションを用意するようにしています。

バッテリー

服部航空輸送だと海外だけじゃなくて、国内でも飛行機に乗る場合には数量制限が出てきます。春にプロ野球のキャンプを沖縄で行われますが、飛行機での移動が必要になるその時期は問い合わせが増えますね。

バッテリー

コロナ禍において影響は出ていますか?

毛塚特にバッテリーに関しては、無いとカメラが使えない消耗品です。コロナだからどうという感じはなく、皆さん買うタイミングが変わったかなといった感じです。

澤田昨年(2020年)のコロナが始まった頃は、テレビ業界、映画業界、コマーシャル業界などの撮影もほとんど止まりました。その部分の影響はありました。昨年の秋口ぐらいからは感染防止策を講じて、徐々に撮影ができる状況に戻りつつあるので、今後は回復していくと思っています。

株式会社アイ・ディー・エクス

オリンピック特需はありましたか?

澤田オリンピックは前もって分かっているイベントです。したがって、バッテリーを慌てて用意することはほとんどありません。1年以上前から新しいカメラを用意して、それに伴いバッテリーも必要になるといった感じですね。今需要が急に増えてというのは特にはありませんでした。

新製品のポータブル電源についてはいかがでしょう?

新製品のポータブル電源

毛塚業務用ポータブル電源に関しては、特に今年に入ってはワクチン用フリーザーのバックアップ電源としてご利用頂くことが増えました。

澤田あとは防災用ですとか、建設関係で大きな電力を必要とするような機材の発電機を蓄電池に置き換えるというニーズはありますね。

最後に今後の取組や展望をお聞かせください。

澤田コロナの大変な時期ですが、開発は継続して行っていかなければと考えております。その中でも今後は、バッテリーを使っていただく上での不安感を少しでも取り除き、さらに安心して使って頂ける商品を展開していこうと考えています。あとは、出張撮影等の際に「荷物の重さを抑えるため、できれば充電器は持って行きたくない」という、お客様の潜在的なニーズに応えられる新商品を出そうと考えています。また、マーケットのボリュームでいえば、中国はかなり大きなマーケットです。北米も同様に大きなマーケットなので、今後、そのマーケットをさらに攻めていく余地はあると思っています。

本日はありがとうございました。

インタビューを終えて

株式会社アイ・ディー・エクス

普段の生活では意識する機会は少ないかもしれませんが、バッテリーはとても身近な存在で、なくてはならないものです。今回の取材を通して、防災における活用や技術の進化など、バッテリーの重要性と奥深さを知ることができました。そして、お話ししている時の表情からは、自社製品への愛がひしひしと伝わってきました。
お客様の生の声を大切にする製品開発、世界へ展開を拡げていく挑戦的な姿勢は、同じメーカーとして感銘を受けます。そのような熱意を持った方々との繋がりを誇らしく思いながら、今後はお互いの 強みをいかして新たなモノづくりに挑戦していきたいと強く感じました。

●記載されている会社名、製品名はそれぞれ各社の商標または登録商標です。● 記載の法人・団体名・組織名・所属・肩書などは、全て取材時点のものです。

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