ホーム > Media Site > 学校に防犯カメラを設置する効果とは?メリットや注意点を解説

学校に防犯カメラを設置する効果とは?メリットや注意点を解説

学校に防犯カメラを設置する効果とは?メリットや注意点を解説

近年、学校の安全に対する社会的な関心はますます高まっています。不審者による侵入事件や、校内でのさまざまなトラブルが報道される中、子どもたちが安心して学校生活を送れる環境をどのように確保するかは、教育現場における重要な課題です。その有効な対策の一つとして、防犯カメラの設置が注目されています。
本記事では、学校に防犯カメラを設置する必要性から、そのメリット、そして導入における注意点まで、網羅的に解説します。

目次

  1. 1 - 学校における防犯カメラの必要性と設置率
  2. 高まる防犯意識と学校が抱えるリスク
  3. 最新の防犯カメラ設置率データ
  4. 2 - 学校に防犯カメラを設置する5つのメリット
  5. 不審者の侵入抑止と犯罪の未然防止
  6. いじめや校内トラブルの事実確認
  7. 盗難や器物破損の防止と証拠確保
  8. 教職員の業務負担の軽減
  9. 保護者や地域社会の安心感の醸成
  10. 3 - 学校への防犯カメラ設置に伴うデメリットと課題
  11. 生徒や教職員のプライバシー保護の問題
  12. 設置と運用にかかるコスト
  13. 映像データの適切な管理と運用ルールの策定
  14. 4 - 効果的な防犯カメラの設置場所とは?
  15. 死角を作らない校門・通用門への設置
  16. 侵入経路となりうる駐車場・駐輪場
  17. 人通りが多くトラブルの起きやすい廊下・階段
  18. 屋外での活動を見守る校庭・グラウンド
  19. 5 - 学校に適した防犯カメラの選び方と機能
  20. 設置場所に合わせたカメラの種類(ドーム型・バレット型)
  21. 夜間でも鮮明に映す暗視機能
  22. 防水・防塵性能と耐衝撃性
  23. 6 - 防犯カメラ導入前に確認すべき3つの注意点
  24. 生徒・保護者への十分な説明と合意形成
  25. 防犯カメラの運用に関するガイドラインの作成
  26. 補助金制度の活用と予算計画
  27. 7 - まとめ

1 - 学校における防犯カメラの必要性と設置率

学校はかつて「安全な場所」と認識されていましたが、現代社会ではさまざまなリスクに晒されています。部外者の侵入による事件だけでなく、いじめや盗難といった内部の問題も深刻化しており、教職員の目だけでは全てを把握するのが困難な状況です。このような背景から、防犯カメラによる24時間の監視は、物理的および心理的な安全対策として非常に重要視されています。

高まる防犯意識と学校が抱えるリスク

学校が直面するリスクは多様化しています。不審者の侵入による危害、生徒間のトラブル、校舎や備品の破壊行為、盗難事件など、枚挙にいとまがありません。これらのリスクに対応するためには、万が一の事態が発生した際に、客観的な事実を記録できる防犯カメラの映像が不可欠です。映像があることで、迅速な状況把握と、警察への正確な情報提供が可能となり、事件の早期解決に繋がります。

最新の防犯カメラ設置率データ

防犯カメラの重要性は、実際のデータにも表れています。文部科学省が実施した調査によると、防犯カメラを設置している学校の割合は年々増加傾向にあります。

年度 設置率(%)
平成30年度(2018年) 58.1
令和3年度(2021年) 64.3
令和5年度(2023年) 64.6

防犯カメラの重要性は、実際のデータにも表れています。文部科学省が実施した調査によると、防犯カメラを設置している学校の割合は年々増加傾向にあります。

2 - 学校に防犯カメラを設置する5つのメリット

学校に防犯カメラを設置する5つのメリット

学校に防犯カメラを導入することは、単に映像を記録するだけでなく、多岐にわたるメリットをもたらします。ここでは、主な5つのメリットについて具体的に解説します。

不審者の侵入抑止と犯罪の未然防止

防犯カメラが設置されていることが外部から認識できると、不審者に対して「見られている」という心理的な圧力を与えることができます。これにより、犯罪を計画している人物が侵入をためらう効果が期待でき、事件を未然に防ぐことに繋がります。特に、校門やフェンス沿いなど、目立つ場所に設置することで、その抑止効果はさらに高まります。

いじめや校内トラブルの事実確認

廊下や階段、昇降口など、教員の目が届きにくい場所で発生するいじめや生徒間のトラブルは、当事者の証言が食い違うことも多く、事実確認が困難な場合があります。防犯カメラの映像は、こうした状況を客観的に記録するため、何が起こったのかを正確に把握するための重要な証拠となります。これにより、公平な立場での指導や問題解決が可能になります。

盗難や器物破損の防止と証拠確保

教室や部室、ロッカー付近での盗難や、校内の備品が故意に壊されるといった器物破損も、学校で起こりがちなトラブルです。防犯カメラは、これらの行為に対する抑止力となるだけでなく、万が一発生してしまった場合には、いつ、誰が関わったのかを特定する上で極めて有効な証拠となります。

教職員の業務負担の軽減

広大な敷地を持つ学校全体を、限られた人数の教職員だけで常に見守ることは現実的ではありません。防犯カメラシステムを導入することで、職員室などの一か所で複数の場所の状況をリアルタイムに確認できるようになります。これにより、巡回などの警備業務にかかる負担が軽減され、教職員が本来の教育活動に専念できる時間を増やすことに繋がります。

保護者や地域社会の安心感の醸成

学校が防犯カメラの設置をはじめとする具体的な安全対策を講じていることは、保護者にとって大きな安心材料となります。「学校は子どもの安全を真剣に考えてくれている」という信頼感が生まれ、良好な関係構築にも寄与します。また、地域住民にとっても、学校が地域の安全拠点としての役割を担っているという認識が深まります。

3 - 学校への防犯カメラ設置に伴うデメリットと課題

多くのメリットがある一方で、防犯カメラの設置には慎重に検討すべきデメリットや課題も存在します。導入を成功させるためには、これらの点を十分に理解し、対策を講じることが不可欠です。

生徒や教職員のプライバシー保護の問題

最も重要な課題がプライバシーへの配慮です。「常に監視されている」という環境は、生徒や教職員に精神的なストレスを与え、学校生活の自由な雰囲気を損なう可能性があります。特に、教室や更衣室、トイレなど、プライベートな空間への設置は原則として避けるべきです。設置場所や撮影範囲については、その必要性を慎重に吟味し、プライバシー侵害のリスクを最小限に抑える必要があります。

設置と運用にかかるコスト

防犯カメラシステムの導入には、カメラ本体や録画装置などの機器購入費、設置工事費といった初期費用が発生します。また、導入後も、機器のメンテナンス費用や電気代、クラウドサービスを利用する場合は月額利用料などのランニングコストがかかります。特に公立学校の場合は、予算の確保が課題となることも少なくありません。費用対効果を十分に検討し、計画的な予算計画を立てることが重要です。

映像データの適切な管理と運用ルールの策定

防犯カメラで撮影された映像は、個人情報を含む重要なデータです。このデータが外部に漏洩したり、不適切に利用されたりすることがないよう、厳格な管理体制を構築しなければなりません。誰が、どのような目的で、いつ映像を閲覧できるのかといったルールを明確に定めた運用規定を作成し、全教職員で共有・遵守することが求められます。

4 - 効果的な防犯カメラの設置場所とは?

効果的な防犯カメラの設置場所とは?

防犯カメラの効果を最大化するためには、どこに設置するかが非常に重要です。学校の敷地内のリスクを分析し、目的に応じて最適な場所を選定する必要があります。

死角を作らない校門・通用門への設置

学校の出入り口である正門や裏門、通用門は、不審者の侵入経路となる可能性が最も高い場所です。ここにカメラを設置することで、出入りする人物や車両を確実に記録し、不審な動きを早期に察知できます。カメラの存在をあえて分かりやすく見せることで、犯罪抑止効果を高めることもできます。

侵入経路となりうる駐車場・駐輪場

駐車場や駐輪場は、車両へのいたずらや車上荒らし、自転車の盗難などが発生しやすいエリアです。また、夜間や休日には人目につきにくく、不審者の侵入経路となる可能性もあります。広範囲を撮影できるカメラを設置し、死角ができないように注意することが大切です。

設置場所 主な目的
校門・通用門 不審者の侵入監視、出入りする人物・車両の記録
駐車場・駐輪場 盗難・いたずら防止、不審者の監視
廊下・階段 生徒間のトラブルやいじめの抑止・事実確認
校庭・グラウンド 屋外活動中の事故防止、不審者の侵入監視

人通りが多くトラブルの起きやすい廊下・階段

校舎内の廊下や階段、昇降口は、多くの生徒が行き交う場所であり、生徒間のトラブルが発生しやすいエリアでもあります。これらの場所にカメラを設置することで、問題行動を抑止し、万が一トラブルが発生した際の事実確認に役立ちます。ただし、生徒に過度な圧迫感を与えないよう、威圧感の少ないドーム型カメラを選ぶなどの配慮が望ましいでしょう。

屋外での活動を見守る校庭・グラウンド

校庭やグラウンドは、体育の授業や部活動など、生徒が活発に活動する場所です。万が一の事故やケガが発生した際の状況を確認したり、外部から不審者が侵入してくるのを監視したりするためにカメラが有効です。広範囲をカバーできる性能を持つカメラの設置が推奨されます。

5 - 学校に適した防犯カメラの選び方と機能

防犯カメラと一言でいっても、その種類や機能は多岐にわたります。設置する場所の環境や目的に合わせて、最適なカメラを選ぶことが重要です。

設置場所に合わせたカメラの種類(ドーム型・バレット型)

学校でよく使用されるカメラには、主に「ドーム型」と「バレット型(ボックス型)」の2種類があります。

•ドーム型カメラ:半球状のドームでレンズが覆われており、景観を損ねにくく、威圧感が少ないのが特徴です。室内や軒下など、生徒に圧迫感を与えたくない廊下や昇降口への設置に適しています。

ドーム型カメラ

•バレット型カメラ:筒状または箱型で、いかにも「防犯カメラ」という見た目から、存在自体が犯罪抑止に繋がります。防水・防塵性能に優れたモデルが多く、校門や駐車場など屋外への設置に適しています。

バレット型カメラ

夜間でも鮮明に映す暗視機能

夜間や暗い場所でも撮影できる暗視機能(赤外線機能)は、24時間体制で学校の安全を守るために必須の機能です。夜間の不審者侵入やいたずらを記録するためにも、特に屋外に設置するカメラには、この機能が搭載されているモデルを選びましょう。

防水・防塵性能と耐衝撃性

屋外に設置するカメラは、雨や風、砂埃などに常に晒されます。そのため、厳しい環境下でも安定して作動するよう、防水・防塵性能を示す「IP規格」に対応したカメラを選ぶことが重要です。また、いたずらによる破壊を防ぐために、衝撃に強い「耐衝撃性能(IK規格)」を備えているとより安心です。

6 - 防犯カメラ導入前に確認すべき3つの注意点

防犯カメラ導入前に確認すべき3つの注意点

防犯カメラの導入を円滑に進め、効果的に運用するためには、事前の準備と関係者との合意形成が欠かせません。導入を決める前に、以下の3つの点を確認しましょう。

生徒・保護者への十分な説明と合意形成

防犯カメラを設置する際は、その目的、設置場所、撮影範囲、運用ルールなどについて、生徒や保護者に対して事前に丁寧な説明会を開き、理解と同意を得ることが極めて重要です。一方的な導入は、学校への不信感に繋がりかねません。「監視」ではなく「見守り」のための安全対策であることを伝え、協力的な関係を築くことが成功の鍵となります。

防犯カメラの運用に関するガイドラインの作成

映像データの取り扱いに関する明確なルールを「防犯カメラ運用ガイドライン」として文書化し、教職員間で徹底します。ガイドラインには、主に以下の項目を盛り込むべきです。

項目 内容
管理責任者 映像データを管理する責任者を明確にする
閲覧権限 誰が、どのような場合に映像を閲覧できるかを定める
保存期間 録画データを保存する期間(例:1ヶ月)を定める
情報提供 警察など外部機関への映像提供の手順を定める

補助金制度の活用と予算計画

文部科学省や各地方自治体では、学校の安全対策を支援するための補助金制度を設けている場合があります。これらの制度を上手く活用することで、導入コストの負担を軽減できる可能性があります。お住まいの地域の教育委員会などに問い合わせ、活用できる補助金がないかを確認し、現実的な予算計画を立てましょう。

7 - まとめ

学校への防犯カメラ設置は、不審者対策から校内トラブルの抑止まで、子どもたちの安全な学習環境を守るために非常に有効な手段です。その効果を最大限に引き出すためには、メリットだけでなく、プライバシーへの配慮や適切な運用ルールの策定といった課題にも真摯に取り組む必要があります。
本記事で解説したポイントを参考に、関係者間で十分に議論を重ね、学校の実情に合った最適な防犯カメラシステムの導入を検討してください。


編集:株式会社JVCケンウッド・公共産業システム マーケティング担当(2025年12月)

※本資料は、公開掲載時点での情報であり、内容の完全性・正確性を保証するものではありません。
※本資料内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください。

<参考資料・出典>
学校安全の推進に関する計画に係る取組状況調査|文部科学省 × 学校安全

お問い合わせはこちら
システムのご相談はお気軽にどうぞ

ページの先頭へ