デジタルインターカムで、スタッフ間コミュニケーションをアップ。スムーズな施術と同時に、患者様のストレスも低減。さらに、双方向会話による正確な「手術データ記録」も実現。
倉敷中央病院は、岡山県西部の中核民間総合病院です。副院長 光藤和明医師は、台湾の李登輝元総統を始め、約2万件もの手術実績をお持ちになる、“心臓カテーテル治療”の第一人者です。その他、様々な手術分野でも中四国トップクラスにある倉敷中央病院が、デジタルワイヤレスインターカムシステムWD-3000シリーズを大規模導入。難しいカテーテル手術を支える、頼もしいサポート役として活躍しています。
導入の背景
カテーテル手術の詳細なデータを、価値ある資料・資産としてコンピュータに記録することは「地域医療を担う総合病院」の大切な役割。6年前に他社製トランシーバーによりスタートした記録作業は、手術中の会話をガラス越しの入力者が一方通行で記録するため、聞き間違いや聞き漏らしによる誤入力が起りがちでした。そうした背景から『双方向通話』が可能なインターカムシステムを検討。WD-3000シリーズの他社には無い、多くの特長に総合的な評価を頂き、導入が決定しました。
導入ポイント
- 5室あるカテーテル手術室のフル稼働時でも、同時に混信なく『グループ別運用』が可能。
- 『低ノイズ+高音質』設計で、手術スタッフの集中を損なう事がない。
- 各手術スタッフ毎に、フィットするイヤホンやヘッドセットを個別に用意、さらにディーラーとの密な連携による迅速な対応等々の『キメ細やかなフォロー、サービス対応力』。
導入システム
WD-3000シリーズ
■最大96者同時通話や多彩なグループ通話で、情報共有が可能。
■ナースコールと同じ『出力10mW以下』。医療機器への影響も抑止。
導入の効果
「医療現場では、ダブルチェック等でミスをゼロすることが使命。双方向のインターカムにより、手術記録の誤入力も防げるようになった。ハンズフリーで両手が使え、ノイズの少ない高音質で、手術スタッフへの負担低減効果も大きい様です。また、患者さんに聞こえない様に会話することもでき、手術時に余計なストレスを与えることも無くなりました。」
「30名ものスタッフによる朝の回診時にもデジタルインターカム(WD-3000シリーズ)が活躍。主治医と上級医、担当医と患者の会話など、スタッフ全員で情報を共有。医療としても、若い医師への教育としても、大きく役立っています。」
「近い将来、遠隔医療や他病院との相互教育・研修、救急センターや岡山県北部の過疎地救急医療への対応がインターネットを利用して進展する。そうした中でも、インターカムは重要な役割を果たすでしょう。」
USER'S PROFILE
1923年創業。職員数2,755人(平成23年4月1日現在)。岡山県西部の医療機関であり、地域がん診療連携拠点病院、総合周産期母子医療センター設置病院、地域医療支援病院、岡山県災害拠点病院、エイズ治療拠点病院、医師の卒後臨床研修指定病院でもある。高度医療を担う急性期基幹病院を標榜していることにより、夜間は県北から患者が搬送されることも少なくない。また、倉敷市中心部に公立病院はなく、市立病院的な役割も担っている。