リニューアルした議場に最新のフルデジタル議場システムを導入。
音響設備の高度化による議会運営の効率化とデジタル化を推進。
大分県議会では、議場リニューアルに伴い場内音響設備を一新。フルデジタル議場システム「PM-5000シリーズ」を導入しました。会議システムソフトウェア「jmee」は、直感的な操作性と高い拡張性を兼ね備え、運営の効率化とともに、職員の業務負担軽減にも貢献。傍聴席には字幕表示モニターを導入し、耳の不自由な方や高齢者の方への情報保障に活用されています。
導入の背景
従来の議場システムは、音響やカメラなどの設備が別々の業者から導入されており、不具合時の対応が煩雑になっていました。数年前からはマイクやカメラの不調が頻発。録音や映像も不安定で議会運営への影響が懸念される状況になっていました。さらに、将来的なデジタル化への備えや、操作性・保守性に優れた統合型システムへの更新が求められていました。設備更新にあたりデモ比較の結果、操作のしやすさ、文字起こしの精度、字幕表示の有用性が決め手となり、当社のシステムを採用。トータルシステム導入によるアフターサービスの一元化も高く評価されています。
導入のポイント
- マイクシステムはフルデジタル方式により明瞭な音声を実現。埋め込みにも対応。
- 会議システムソフトウェア「jmee」により、マイク発言・カメラ撮影・テロップ表示が連動。
シナリオ機能により議会の事前準備と進行の効率化にも対応。 - 主/副2か所の操作卓でシステム操作が可能。操作の分担や冗長化に対応。
- 傍聴席や記者席に議会映像をリアルタイムで配信可能。
- 音声認識表示ソフトウェア「TZ-TRACER」による文字起こしと字幕表示で、耳の不自由な方や高齢者への傍聴を支援。


お客様の声
以前のシステムでは複数の操作を必要としていたカメラやマイクの切替が、今はワンタッチで直感的に行えるようになりました。新任職員でも扱いやすく、ミスの軽減にもつながっています。事前に議案や登壇者を登録できるシナリオ機能も非常に便利で、進行の流れが一目でわかり、テロップ操作の負担も軽減されました。また、傍聴席に設置した字幕表示モニターは、聴覚に障がいのある方や高齢者の方からも好評です。将来的にはインターネット配信画面への字幕挿入や、無線による資料提示など、さらなる省力化・情報共有の強化も見据えています。
(大分県議会事務局 議事課 ご担当者に取材)
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大分県議会

議員定数は43人。県下16選挙区から選出され、7つの会派で構成されています。令和7年2月に議場システムの更新に加え、約30年ぶりに県議会議場を改修。安定した議事運営の確保、議場のデジタル化への対応及びユニバーサル化による「開かれた県議会」の推進に取り組むとともに、より身近で信頼できる県議会を目指して、議員出前講座、出前県議会、大分県議会ユースモニター、夏休み子ども議会見学などを開催しています。
HPアドレス:https://www.pref.oita.jp/site/gikai/
所在地:大分県大分市大手町3丁目1番1号
2025年6月取材
※記載の法人・団体名・組織名・所属・肩書きなどは、すべて取材時点でのものです。