新設の防災拠点型複合庁舎にフルデジタル議場システムを導入。
多彩な機能をワンオペで実現し、円滑な議会運営をサポート。
北海道でも有数の豊かな自然に恵まれた小清水町。小清水町議会では2023年5月、防災拠点型複合庁舎「ワタシノ」の新設に伴い議場システムを一新。フルデジタル会議システム『PM-5000シリーズ(アドバンストシステム議場用)』をメインに、高品位な映像・音声と多彩な機能で議会運営をサポートするJVCケンウッド・公共産業システム(JKPI)のフルデジタル議場ソリューションが採用されました。
導入の背景
2023年5月にオープンした小清水町防災拠点型複合庁舎(愛称ワタシノ)は、行政業務を行う「庁舎ゾーン」と、地域にひらかれた町民のためのスペース「にぎわいゾーン」を併設した新しい複合庁舎です。町議会が開かれる2階フロアでは、リニューアルされた議場や委員会室等の映像・音響システムをJKPIが担当。高音質で聞き取りやすい無線マイクシステムや場内HDカメラ、文字テロップなどを連動し、タッチパネルで簡単に操作可能な高機能ソフトウェア「ジェイミー(jmee)」に加え、議事録の作成をサポートする音声認識表示ソフトウェア「TZ-TRACER」など、多彩な機能をワンオペで実現する『フルデジタル議場ソリューション』が導入されました。
導入のポイント
- 議場、委員会室を問わず、シームレスな運用と収納が可能な無線マイクシステムを採用。
- マイク操作/カメラ/テロップ表示を連動し、ワンオペで運用可能なタッチパネル式高機能ソフトウェア「jmee」を採用。庁舎内モニター等への議会中継にも対応。
- 音声認識表示ソフトウェアにより、議事録作成を支援。発言の詳細確認もその場で容易。
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導入の効果
「旧庁舎のころから議場、および委員会室は議会専用ではなく、会期外は会議室として利用しますのでマイクシステムが自由に移動できること、また、事務局の体制から一人で操作できることなどが選定基準となりました。各社の提案を検討した結果、無線式マイクシステム、カメラ、テロップ表示などをタッチパネルで簡単にワンオペ操作できることなどから、JKPIのシステムに決まりました。」「マイクシステムはクリアで高音質、雑音や音切れもありません。またマイクごとに音量調整ができるため、声の大小に関わらず一定の聴きやすさが保たれるようになりました。」「このシステムを活かして現在、庁舎内各所のモニターで議会中継を行なっています。先日の定例会でも、ラウンジのモニターで大勢の町民の方が視聴されたようで、反響もたくさん頂戴しました。今後もネット中継や動画配信サイトなどを利用してさらに多くの方々に議会活動を広めていきたいと考えています。」
ご協力:アビックラボ株式会社
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谷 綾乃 氏
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村上 信二 氏
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北海道 小清水町議会
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北海道オホーツク総合振興局管内の斜里郡にある小清水町。名称はアイヌ語の「ポンヤンペッ(冷たい・川)」に由来。美しい農村景観に囲まれた百合と野鳥の里として知られる。2023年5月、行政機能と町民が気軽に集えるエリアを併せた防災拠点型複合庁舎「ワタシノ」をオープン。日常時はもちろん、非常時にも役立つ「フェーズフリー」のコンセプトに、他の自治体からも注目が集まっている。
HPアドレス:https://www.town.koshimizu.hokkaido.jp/gikai/
所在地:北海道斜里郡小清水町元町2丁目1番1号
2023年7月取材
※記載の法人・団体名・組織名・所属・肩書きなどは、すべて取材時点でのものです。