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より開かれた議会を目指し、音声認識表示ソフトウェアを導入。
音声をリアルタイムに文字表示し、議会のバリアフリー化を推進。
バリアフリーで開かれた議会運営に取り組む鳥取市議会では2022年9月、より広く市政情報を届ける、新たな試みとして「手話通訳」と「傍聴席字幕」、「インターネット字幕中継」を導入。「リアルタイムでの、より正確な文字化」に評価を頂き、JVCケンウッド・公共産業システム(JKPI)の音声認識表示ソフトウェア『TZ-TRACER 』が採用されました。
導入の背景
市民に開かれた議会を目指す鳥取市議会では、2019年の新庁舎移転を機に、議会改革の一環として「手話通訳」に加え、手話の分からない人にも対応する「傍聴席字幕」、「インターネット字幕中継」の導入を検討。
2022年2月、9日間にわたる本会議でのテスト運用を実施。傍聴席用モニター文字の表示速度や文字変換の正確性、単語登録による変換精度向上等の機能に加え、難聴者をはじめとした見学者のアンケート等も加味され、JKPIの音声認識表示ソフトウェア『TZ-TRACER』の導入が決定しました。「表示がリアルタイムで、よく分かった」、「想像以上によかった」など、市民の皆様や議員の方からも高い評価を頂いています。
導入のポイント
- 高い認識率を誇る高性能音声認識エンジンを搭載し、議会音声をリアルタイムで文字化。
- 「傍聴席用のモニター表示」と「インターネット中継用の字幕表示」の2システム構成。
- ローカル運用のため表示速度が早く、通信障害の心配もなし。単語登録も可能。
議場内のコンパクトなノートPCにより、ローカル運用。傍聴席の音声出力端子を接続し、音声をリアルタイムに素早く文字表示。
生中継で
議会映像の配信拠点にあるPCにより、ローカル運用。インターネットのライブ配信動画に対し、リアルタイムで字幕表示をプラス。
導入の効果
「今までも事前予約制での手話対応はあったのですが、中継映像に手話通訳を付けることで改善を図りました。併せて、『難聴者の中でも手話の分かる方は全体の約2割程度』というデータから字幕表示の重要性も再確認され、音声認識表示ソフトウェアの導入が決まりました。音声がリアルタイムで文字確認でき、いつでも・どなたにでも傍聴参加を頂けるようになりました。」
「文字化では誤変換も起こりますが、ふりがななどもあり、要旨はほぼ問題なく伝わっている様子。難聴の方やネット視聴の方、議員の皆さんからも好評を頂いています。」
「議会で交わされる言葉には、専門用語や固有名詞も多く、今後は単語登録の機能などでさらに精度を上げていくつもりです。このシステムを活用し、より多くの市民の皆様に、開かれた情報提供を行っていきたいと考えています。」
ご協力:株式会社鳥取テレトピア、株式会社ジェイ・フィット
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鳥取市議会
2019年、移転開庁となった鳥取市役所本庁舎7階に議場、および議会事務局を構える。かねてよりケーブルテレビ放送やインターネット中継など、議会の機能強化にも積極的に取り組む。2022年9月より、手話通訳に加え、地方議会では全国でも類を見ない「傍聴席での字幕モニター表示」と「字幕付きインターネット生中継」を同時スタート。バリアフリーに情報を届ける新たな試みとして注目を集める。
HPアドレス:https://www.city.tottori.lg.jp/
所在地:鳥取県鳥取市幸町71番地
2022年8月取材
※記載の法人・団体名・組織名・所属・肩書きなどは、すべて取材時点でのものです。