クラシック音楽ファンに愛され続けている『いずみホール』が、音響設備の大規模改修工事を実施。開館時からの保守活動にも評価があり、弊社の音響設備ソリューションが採用されました。
大阪市中央区という好立地で、本格的なクラシック音楽専門ホールとして人気の『いずみホール』が26年目を迎えた2016年、2度目となる大規模な音響・映像設備の更新・改修工事を実施。オープン時からのシステム提案や保守・メンテナンスに評価を頂き、ライブ収録システムの強化やセキュリティカメラのHD化等を含めた、JVCケンウッド・公共産業システム(以下JKPI)の「コンサートホール音響設備ソリューション」を採用されました。
導入の背景
『いずみホール』では、1990年のオープン当初より、弊社のホール音響システムが活躍。「クラシック音楽専用ホール」という特性から音響システムはもちろん、ライブ収録システムにも常に最良のパフォーマンスが求められることから、保守・メンテナンス活動も綿密かつ細心を心がけ、殊更念入りに続けられて来た。そうした日頃の活動にも評価を頂き、施設全体に及ぶ今回の大規模改修工事にJKPIの提案する「コンサートホール音響設備ソリューション」の導入が決定しました。
導入のポイント
- サラウンド対応吊りマイクなど計5本のマイクより、より臨場感に溢れたライブ収録を実現。
- 音響機器を光ケーブル、デジタル回線で結び音質劣化を低減。主要スピーカーも入れ替え。
- 監視カメラを高画質フルHD化。館内3ケ所での多元運用でステージの進行把握にも活用。
音響設備
監視カメラ
導入の効果
「いずみホールでは経年劣化での設備トラブルなどを未然に防ぐため、10~15年を目安として音響設備の更新・改修工事を実施するようにしています。しかも今回はホールのスケジュール上、1ヶ月半ほどの短期間で工事を完了しなければなりませんでした。」
「JKPIはオープン以来、25年以上も保守・メンテナンス作業を担当し、私たちも“このホールの技術担当者はJKPI”と思っています。そうした信頼感から、今回の更新・改修工事も安心してお願いできました。」
「ミキシングコンソールのタッチパネル化や、タブレットPCのリモコン化など、新しい機能も積極的に取り入れ、使い勝手も向上。短期間にもかかわらず各所の意見が良く反映されていて、大変満足しています。」
User's Profile
いずみホール(一般財団法人住友生命福祉文化財団)
いずみホールは住友生命保険相互会社により、音楽による社会貢献を目的に、計画・建設され、1990年4月にオープン。理想の音場の原点を「ウィーン楽友協会大ホール」に求めた、シューボックス型で821席をもつコンサートホール。フランス・ケーニヒ社製のパイプオルガン、ナネッテ・シュトライヒャー製フォルテピアノなどの特色ある楽器を備え、ホール独自の企画を主催公演として年間30公演程度を開催している。
HPアドレス:http://www.izumihall.jp/
所在地:大阪府大阪市中央区城見1-4-70
2017年9月取材